Biography

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石井 洋介(ishii yousuke)の経歴等です。

【プロフィール的なもの】

立教新座高校在学中に潰瘍性大腸炎を発症、ほぼ不登校の状態も卒業。その後19歳で病状の増悪に伴い人工肛門増設状態に。2001年に人工肛門閉鎖を行ったことをきっかけに外科医師を志し、代々木ゼミナールで受験勉強の末に2004年に高知大学医学部へ入学。

2010年高知大学医学部を卒業後、高知大学と近森病院で初期臨床を行う。研修中には、コンテンツによるブランディングにより高知県の臨床研修医増加をもたらした「コーチレジ」を立ち上げた。ここでの評価を得て高値医療再生機構特任医師へ、「YouTubeでみる身体診察」の作成等を行った。

横浜市立市民病院外科・IBD科医師時代には、大腸癌等の知識普及を目的としたスマホゲーム「うんコレ」の開発・監修、「日本うんこ学会」の設立を行う。また、ゲームだけでなくニコニコ超会議に医療ブースを出展するなど、エンターテイメントファーストな医療情報の発信による健康情報格差の是正の可能性を模索し、デジタルハリウッド大学大学院へ入学。デジタルコンテンツマネジメント修士を取得した。

厚生労働省医系技官時代は、医政局地域医療計画課医師確保等地域医療対策室で、地域医療構想に係る業務や医師受給に関する調査等に従事。その後、老健局老人保健課へ。地域包括ケアシステムを推進するために平成30年度の介護保険法・介護報酬同時改定に従事した。また、介護保険総合データベース事業や地域包括ケアシステム見える化システムをはじめ、介護領域でのICT事業やAI・ロボティクス事業を担当した。

厚労省時代に興味を持った在宅医療連携の課題感を現場でつかむため、厚労省への出向終了後は外科医師には戻らず、在宅医療を展開する山手台クリニック院長に就任。同時に都心で夜間外来のみを対応する秋葉原内科saveクリニック共同代表として臨床現場での活動を再開した。

その後、より医療介護福祉を通して豊かな生活を提案するために株式会社omnihealを創設。ものづくりやことづくりを軸に、在宅医療支援やコミュニティ運営を行っている。

現職
株式会社omniheal代表取締役
日本うんこ学会会長
おうちの診療所 目黒
SHIP運営代表
秋葉原内科saveクリニック共同代表

【専門分野】

臨床:消化器(特に大腸肛門分野)、在宅医療
経営:病院経営、新規事業立ち上げ
政策:医療政策(特に地域包括ケアや医師確保政策)、臨床研究
+α:デジタルヘルス、ヘルスコミュニケーション、ゲーミフィケーション

【その他】

高知医療再生機構特任医師
産業医
厚生労働省科学研究班 難治性疾患等政策研究事業研究班
厚生労働科学研究班 がん政策研究事業全国がん登録とがん検診のリンケージによるがん検診勧奨研究班
一般社団法人メディカルジャーナリズム勉強会 理事
一般社団法人発信する医師団 理事
一般社団法人うんコレ製作委員会 代表理事

【執筆、講演実績】

【出版】
単著
「19歳で人工肛門、偏差値30だった僕が医師になって考えたこと」(PHP社、2018年)
共著
「YouTubeでみる身体診察」(メジカルビュー社.2014年)
「タイムマシンで戻りたい」(角川文庫.2017年)
分担執筆
「医療4.0」(日経BP社、2018年)
「うんちはすごい」(イーストプレス社、2018年)
「はいせつケア・リハ」(gene books社、2019年)
「医師の働き型改革大全」(日経ヘルスケア、2019年)

【寄稿】
Gノート 2017年6月号 Vol.4 No.4(羊土社)
「エンターテイメントファーストな医療情報発信について」

治療 2018年9月 Vol.100 No.9 (南山堂)
「遠隔医療〜エンターテイメントファーストな医療情報提供とオンライン診療」

Gノート2018年6月号 Vol.5 No.4 (羊土社)
Common disease診療のための ガイドライン早わかり第26回 「便秘」

レジデントノート2018年6月号 Vol.20 No.4 (羊土社)
夜間外来の薬の使い分け 「患者さんの不安を取り除く整腸薬の使い方」

Medical Communication 2018年夏号地域包括ケアを進めるコミュニティ・ビルディング
1回「地域包括ケア時代に求められる“コミュニティ”とは」

【論文】

地域医療構想の推進に資する急性期指標の開発
野田龍也*1, 松本晴樹*3, 伴正海*4, 石井洋介*6, 原澤朋史*5, 木下栄作*5, 今村知明*2
*1奈良県立医科大学公衆衛生学講師, *2奈良県立医科大学公衆衛生学教授, *3ハーバード公衆衛生大学院公衆衛生学修士課程, *4厚生労働省医政局地域医療計画課専門官, *5厚生労働省医政局地域医療計画課課長補佐, *6厚生労働省老健局老人保健課長補佐
厚生の指標 64(4): 9-14, 2017.

難治性壊疽性膿皮を合併した潰瘍性大腸炎に対する外科治療の効果
石井洋介1, 小金井一隆1, 辰巳建志1, 二木了1, 黒木博介1, 山田恭子1, 荒井勝俊1, 杉田昭1, 福島恒男2
1横浜市立市民病院, 2松島クリニック
日本消化器病学会雑誌 112(suppl-1): 385-385, 2015.

【これまでの代表的な講演テーマ】
地域包括ケアと地域医療構想
データヘルス改革を読む
医療AI・ビッグデータを知る
ヘルスケアスタートアップ最前線
医療者が新たな一歩を踏み出す前に時に覚えておきたい4つの事
コミュニケーションが医療を変える日

 

【今やろうとしていること】

(2019年度版*適宜今が更新されます)

 少子高齢化に伴う社会保障費の増大、年金問題、医師の過労死、地域医療の疲弊、粒度は様々ですが100年前に構築された現在の社会保障システムにはどうやら限界がきているようです。ここから先は、地域包括ケアシステムを推進し日本の医療をよりよく効率的に提供しなければ結構やばいんじゃないかと思っています。
 例えば僕が今熱意を持って、医師が疲弊している地域で人の2倍臨床医として頑張っても、本当に必要な医療資源は届ききらず、ギャップはとても埋まらないでしょう。そこで、経営や政策、更にはデジタルヘルスやコミュニケーションデザイン等これまで様々な視点から医療課題にぶつかってきました。これらを統合して医療受給のミスマッチ–必要のない需要は減らし、可能な限り安価に医療を提供出来るようにすること・必要な供給は善意や気合に依存せずに、優秀な人材や医療資源が地域に応じて最適に配置されるようにしていきたいと思っています。

 そのためには、医療資源を最適配置して地域医療構想や地域包括ケアを推進するための政策・経営レイヤーのことを理解した現場の臨床家が必要だと考えます。また、臨床家はただ医療を提供するだけの存在では問題が解決しなくなってきているため、自分は以下のような取り組みを通じて未来の臨床像を提案したいと考えています。

①コミュニティ運営等が出来て地域互助を活性化出来る臨床家
 SHIPという医療・介護を軸としてコミュニティとはなんぞやということをみんなで学んでいます。また同時に経営やデザインの勉強会等の機能面も定期的に行っています。今後はここでの学びを活かし、地域での互助による医療の実装を推進していきたいと考えています。具体的な社会実装として、診療所や在宅医療の経営はもちろん、高齢者住宅やファミリー向けの施設運営、お祭りの運営等もデザインも含め包括的な地域づくりをしていきたいと考えています。

② 行動変容/ナッジ理論を利用し、コミュニケーションデザインの力で人々に健康な習慣を身につけることが出来る臨床家
 日本うんこ学会でのうんコレ実装をはじめ、デジタルハリウッド大学院で実施されているデジタルヘルスラボの中では行動変容とコミュニケーションデザインを軸に研究をしてきました。僕がつくるものの多くが、人々の意識や行動を変えることを意識して作られた作品です。今後も作品を定常的に出していけるように組織・会社化して、社会実装を推進していきたいと考えています。

③ 臨床や公衆衛生の観点から医療・介護のオープンイノベーションを推進出来る臨床家
 これまでにも多くの企業やクリエイター達と共に、医療機器開発・作品製作に関わってきました。医師の知識だけでは解決出来ないことも、多くの企業と実装出来る人たちとをつなぎ合わせることで、これまでにない新結合を起こしたものが出来ると思っています。今後もこのハブになれるよう、医療・介護の文脈はもちろん、テクノロジーやマーケットの文脈も理解した医療者として、架け橋になれるような存在でいたいと考えています。

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